何もしてないのに突然不具合が出た
時々そんな問い合わせをもらうことがあるんですよね。
んなわけあるかい!って思うんですがまぁありえない話ではないので調べるんですよね。うん。調べる。
唐突に発生する不具合を調査する
んなわけあるかいと思いながらもそうなんだとおっしゃるので調べますよ。
調べる前から何となくあたりはついてて「誰かがなにかを変更した」ってことを確認しにいきたいのですが、まっさきに行うのは現状把握です。
サーバーのエラーログでなにが起きているのか確認します。もちろんWebサイトにアクセスしての確認もしますよ。そこでのエラーメッセージも確認します。
で、ここから「いつ誰が何をした」のか、サーバーのアップデート情報や、サーバーのアクセスログ、サイト内のログ機能などで探ります。
たとえば、「Webサイトで問い合わせフォームからのメールが送信されなくなった!」って連絡があったとするじゃないですか。
まずはエラーログで原因を探ります。
「Warning: “continue” targeting switch is equivalent to “break”. Did you mean to use “continue 2″?」
なんてエラーが出てたら多分PHP7.3にアップグレードしたことが原因です。
結構多くのレンタルサーバーでは勝手にPHPバージョン上がります。もちろん告知なしとか猶予期間なしなんてことはないんですが、見過ごしてるんですよね結構。
「何もしてないのにプログラムが壊れた」わけではないですよね。
同様に、サイト内の設定を変えたら様々な挙動は変わるわけじゃないですか。そのために設定変更しているのだから。
でもそれを他のスタッフが知らなかったら「突然壊れた!」ってなるわけですよ。
でもさ、別のスタッフが設定変えたからなんですよ。原因はそこにあるの。
唐突に発生する不具合には原因がある
そう。
原因はかならずあるんですよ。
だから「なんかわからんけど調査するね」っていう請け方ができるんですよね。
ほぼ原因がわかるから。
あ。もちろん「それはわからんわ」という不具合にも遭遇するんですよ。法則が見えないケース。そんなときは調査請けたくないのが本音ですが圧倒的にそういったケースのほうが少ないです。体感です。エビデンスはありません。
システムだけじゃなくて
こういう「唐突に発症する不具合には原因があるよね」っていうのはなにも機械やプログラムの話ばかりではないんですよね。
「人」もおなじよ。
ある日突然気分がのらなくなるなんてことないのよ。
なにかしらの原因があるの。もしくはきっかけ。
解消するにはまずは原因やきっかけを探るしかないんじゃないかな。
- 生活環境が変わった
- 人間関係が変わった
- 仕事が変わった
- 興味が変わった
とか、なにかしらあるはず。
原因を見つける
気分が乗らない原因を見つけるのって難しそうだけどそこはほら、システムと同じよ。
従前と何が変わったのか。変わったことはなにか探そうぜ。
見つけたらそれは排除することが可能なのか。回避することが可能なのか。抗うことが可能なのか。考えてみようよ。
人を頼ることができないのかもちゃんと考えて欲しい。頼れそうだと思ったら躊躇なく頼ってほしい。いや、大抵の場合頼っていいんだよ。ひとりで抱え込むんじゃない。相談するだけでいいんだよ。
Memo
システムよりっぽいタイトルだけど、ほんとに伝えたいことはメンタルの維持にはメタ認知が必要だということだったり。
外的要因は認知しやすいはずなんだよね。周りの人も気づきやすい。原因が見えれば解消の筋道も立てやすい。
厄介なのは認知できないケース。その多くは自身の欲求に基づいた行動の結果のメンタルやモチベーションの崩壊。
なんか言葉にすると当たり前なんだけど、「自分の望むことを優先することで障害が生まれそのことにストレスを感じモチベーション低下」っていうそらそうよ状態に陥る。
障害が生まれてストレスに感じるっていうのは「すべきことではない」ことをするが故に「するな」という当然の制約が生じそのことにストレスを感じるという言ってみれば「独善的なわがまま」とほぼ同義な気がする。書いてて辛辣だなとは思うけど。
自分がどんな状態なのか客観的に見ることはとても大事なんだけど難しいことでもある。組織における役割を自認することもとても大事なこと。今なにを求められているのか。今すべきことはなんなのか。組織の利益はなんなのか。自分の役割、立ち位置をきちんと意識して欲しい。そうすればそうそう揺らがないし、揺らいでもすぐ戻れると思うのです。
なんでこんなこと書いてるかっていうと、散々悩まされた年だったからよ。