人の時間を奪うってどういうこと?
基本的には人に何かを頼んだ時点ですでにその人の時間を奪ってるんです。多かれ少なかれ。
ただ、そうすることがやむを得ない場合もあるわけです。考えて考えてそれでも分からなくて助けを乞う場合とか。自分自身で解決できないのだから仕方ないんです。
ここではそういうケースではない、明らかに時間泥棒だよねというものを挙げてみます。
例えば問い合わせにて
(オープンソースのフォーラムでよく見かける)「この機能うまく動きません」っていう問い合わせ。誇張でもなんでもなく、ほんとによく見かけます。
頭悪いとしか。
注文時の自動返信メールがうまくいかないです
決済がうまくいきません
こういった問い合わせに適切に回答するには「何をどうしましたか?」って折り返して聞かないといけないんですよ。本人は手っ取り早く聞けば教えてもらえるつもりなんでしょうが。
でもねー、エスパーじゃないんだから「なにをどう」設定して「何がどうなった」のか私には全く分からないです。分かるわけがない。
それでも、何度も確認するのが億劫なのでなんとなくでも何をしたか予測がつく場合は「メールテンプレート設定が正しくされていないかもしれないのでこのように設定してください。」というように答えるんです。
そもそもこういった機能に関しての問い合わせは、間違ったことを教えるわけにはいかないので、きちんと再現性の確認を行い、対処を考え実践して確認っという作業を伴います。しかもCMSに関する問い合わせだと、そのバージョンによって仕様が異なる可能性もあるので、実際にはバージョンとかサーバー環境とか、ブラウザとか確認することはたくさんあるんですね。
問い合わせ時には最低限の情報を添えてください。「うまくいかない」っていうのはうんざりするのでやめてくださいね。ほんとうに。
例えば担当業務にて
これは別の記事「効率主義」でも書きましたが、全体の効率化よりも自分自身の効率化を求めると他者の時間を奪う結果になります。
例えば自分で調査して確認するより、同僚が「知ってること」で「知識として知っておくことが必要」な事柄であれば聞けばいいと思います。「この設定ってどの項目にあるんだっけ」とかはコミュニケーションのひとつです。
でも、「この機能の条件分岐の判定ロジックこれでいいですか」とか「この要件で追加機能の仕様これでいいですか」っていう質問は、そこも含めての担当業務なのであれば勘弁してください。仕様策定まで担当しているのであれば、その内容を詳細に把握しているのは僕ではなくってあなたですよね。仕様の是非を聞かれると周辺仕様との検証から仕様検討を僕がやることになるんです。あれ?誰が作ってんだっけ?てなります。
試行錯誤は非効率ではなく、成長という観点から見たら実は効率的でさえあります。
人に試行錯誤させてたら成長するのはあなたではなく聞かれた人です。
Memo
他人の時間を奪っている自覚を持っているのであればまだいいんですけどね。
人の時間を奪うと自身の成長機会を逸失する可能性もあるということを覚えておいてもらいたいと思います。
効率主義で書いたことも合わせて意識してください。
最近、補助金を使ったサイト構築に関する相談が多いのですが、結構な確率で残念に思うことが発生します。
「IT導入補助金使いたいんで提案して。」っていう感じで連絡がくるんですよね。こちとらおたくの業態知らないし商材も知らん。何を導入してどんな効果を期待してるのかも知らん。提案のしようがないので必然的にやり取りが増えるんですよ。
どんな補助金を使って何をどうするのか少しは考えてから問い合わせしてきてくださいね。