中途採用の扉は重い
企業にとって中途採用とは即戦力を求めていることがほとんどです。
あんどぷらすでも同様で、即戦力とならずともある程度の期間で戦力になるであろうことが期待できることが必須です。
現在コロナ禍で状況が一変しましたがIT業界は変わらず求人倍率が高いと思います。
2020年6月のIT業界は4.8倍だったそうです。(出典「doda」)
求人倍率が4.8倍ということは「100件の求人」に対して「21人」の求職者さんしかいないということです。これはつまり何を示しているのでしょうか。
ダメな応募
ここで一旦、「ダメな応募」について言及します。ダメな応募とは「テクニック的にダメな応募」ということではなく、「本質的にダメな応募」を指します。(あくまでもあんどぷらすにとってダメな応募と捉えてください。こんな応募でも構わないていう会社も稀にあるので。)
教えてもらう気満々の応募
自ら学ぶ気のない応募が結構多く、「教育体制」を必要以上に気にする人が多くいます。
必要以上に気にするというか、会社に入れば手取り足取り一から十まで教えてもらえると思っている人が一定数いる印象です。
弊社のような小さな会社では満足な教育体制を敷くことは現実的には無理だったりします。(無理という範囲というかレベルに違いがありますが。)
分からないことはもちろん教えます。
分からないことを聞くなといっているのではなく、分からなかったら「考える」。考えても分からなかったら「調べる」。考えても、調べても分からなかったら「聞く」。
そういった姿勢なく、自らの努力もなく「教えてもらうのが当たり前」といった応募はご遠慮ください。
未経験なのに未経験で応募する
禅問答みたいなタイトルですが、会社説明会や採用面接で時折「漫画家になりたいのに漫画を描いたことがない人は漫画家にはなれない」というようなことを話します。
WebデザイナーやWebエンジニアになりたいのにWebサイトを作ったことがないというのはありえないと思うんですね。
結果上述の「教えてもらう気満々の応募」につながります。
オンライン・オフライン問わず、スクールに2-3ヶ月通って課題をこなしただけ、自主制作をしていない状態での応募などは書類審査でお祈りです。
スクールに通いつつ自主制作が出来ないようだと、入社後先輩社員に追いつくことが出来ないと考えています。自走できない人という判断ですね。
実績が分からない
時折、前職での実績を過大に見せたり、意図的にぼかして記載したりする人がいます。言うまでもなくそんな応募は鵜呑みには出来ないのですが、往々にして確認が難しいのです。
嘘か真か以前の勤務先に遠い合わせも出来ますが面倒ですね。
担当プロジェクトと表現するだけではあなたが実際にやったことがわからないんですよね。どんなプロジェクトのどの部分にどんな職能で何を担当したのか、どんな関わり方をしたのかを明確に伝えてほしいのです。
職業で選んだ応募
最近エンジニアの人気が高くなっていますね。冒頭で言及した通りIT系人材の求人倍率が非常に高くなっています。求人倍率が高いということは「求人数が多い」か「応募者が少ない」かのどちらかです。
エンジニアにおいては求人数も応募数も全体平均より多いようなので応募者に対して求人のほうが多く、人材の取り合い状態にあると言えます。
この「今現在求人が多くある」ことや、「今後も需要が拡大しそう」という状態から「安定職種」のような感覚で志望する人も一定数います。「あんどぷらすで働くことに興味がある」のではなく「エンジニアになりたい」ということのみの応募(もしくはその傾向が強い応募)ということですね。
あんどぷらすじゃなくて良いのなら他の会社さんに行かれたほうが良いと思います。
こんな人と一緒に仕事をしたい
- 自分の仕事に誇りを持っている
- チャレンジしたい
- 喜ばれる仕事をしたい
- 人が好き
- Webが好き
- カッコよくありたい
- デザインセンスがある
そんな人いないですかね?
要するにビジョンへの共感がとても重要です。
中途採用の扉
あんどぷらすは常時「中途採用」の募集を掲載しています。ですがここまで記述してきたようにそんなにハードルが低いわけではありません。エンジニアを常に募集しているっていうことは常に人が欲しいんでしょ?と思われるかもしれませんが、仮にそうだったとしても「誰でもいいから人手が欲しい」とは微塵も思っていませんので「中途採用の扉は重い」と表現しました。中途採用の扉、開いてはいるんですよ少しだけ。もう少し開けないと入れないんで開けるだけの材料を持って応募してほしいと切に願っています。
あんどぷらすの採用活動はこんな感じで行っています。
Memo
他の記事でも書きましたが、あんどぷらすの求人に対する応募は常に一定数あります。転職エージェントとかは利用していませんし転職サイトへの登録もしていません。
すべて自社サイトからの応募です。
新卒採用含めある程度の応募数(あくまでも弊社の規模に対してです)をいただけるようになってきましたが、中途採用における未経験者応募がかなり多く(それ自体はウェルカムなのですが)記事中にも描いた通り、その質はお世辞にも高いとは言い難い現状にあります。
実態と乖離のある職務経歴、職業としてだけで選んだ応募、スクールに通っただけで自主制作していない、etc
応募者数を増やすことではなく、応募者の質の向上を図ることが今後の採用課題となっています。