「きれいなデザイン」ではなく「成果の出るデザイン」
って言われているの見たことありませんか?SNSでもリアルでも。
あながち間違っているわけじゃないけれどもきっと正しく伝わっていない(もしかしたら言ってる本人も無自覚に間違ってる)ような気がするので触れておこうと思います。
クライアントの求める成果
クライアントが求めているのは「きれいなデザイン」ではなくて「成果の出るデザイン」なんだという主張ですが、これ本当なんでしょうか。
「求める成果」をきちんと定義してます?
「成果」って色々あるんですよね。「売上」だけじゃないんです。
いや、もちろん最終目的は「売上」なんですよ。企業活動であれば。ただし「売上」に至るプロセスが制作会社に求める成果だというケースもあるということも想像してほしいと思います。
きれいなデザイン
これクライアントの求める成果じゃないでしょっていう論調をよく聞く代表的なものです。
はっきり言っておきますが「きれいなデザイン」なんかどうでもいいという論調はキッチリ聞き流していいです。
なぜならクライアントはその先を目論んで「きれいなデザイン」を依頼しているケースがほとんどだから。きれいなデザインからサイトに対するイメージ、運営会社へのイメージアップを図ることを期待されているんです。
結果としてブランディングの一助となり最終的な売上へとつながっていくのです。
ただし、クライアント側で現状分析からの課題解決の方法論までを組み立てている場合に限ります。
使いやすさ
使いにくくたって売上が上がれば問題ないんでしょうか。
あれ?使いにくいサイトって売上上がるんですか?
「使いやすいサイト」は「売れるサイト」である可能性が高いです。すなわち「使いやすいデザイン」は「成果の出るデザイン」である可能性も高いです。
見やすさ
見やすくないサイトでも成果出るんでしょうか。一般的なB2Cサイトであれば無理じゃないですか?
どこになにがあるのか分からないサイト、今現在自分はどのページを見ているのかわからないサイト、訪問してくれた人は目的の情報があるのかどうなのか分からないサイトでいつまでも探してくれないと思いますよ。
成果を出すには見やすさ必要だと思います。
Memo
「成果の出るデザイン」はきれいで使いやすくて見やすいんですよね。
つまり、「きれい」とか「見やすい」「使いやすい」っていうのは「成果の出るデザイン」の条件なんですよ。
きれいかどうかと成果が無関係なわけないんです。
きれいで使いやすくて見やすければ、「想いを伝えやすい」と思っています。きちんと伝えたいことを伝えられることが「成果」につながるのではないでしょうかねー。
一貫した想いや普遍性を正しく伝えることでブランディングに寄与し、結果的に「売上」という成果につながる可能性が高くなります。
つまり「きれいなこと」や「使いやすさ」「見やすさ」を要求しない「成果の出るデザイン」などはありえないと考えています。
「成果」が出ればデザインがきれいかどうかなんてどうでもいいよっていうのは「金になれば何でも良いよ」っていうのに似てませんか?
「金になれば何でも良い」っていうの嫌いなんです。