あんどぷらすは何屋なんだ?
結構前から、ちょっとしたことなんだけど気になってることがあるんですよね。
YEG(商工会議所の青年部)や法人会青年部などでも、よく聞かれたことなんですけどね。ちゃんと説明してない自分が悪いんですが。
「株式会社あんどぷらすって、結局何屋さんなんですか?」
- デザイン会社?
- システム会社?
- 広告会社?
- コンサル会社?
そのたびに、ちょっとだけ間をおいて「Web制作会社です」って答えるんです。
もちろん間違いじゃないんですけど、それで正確なのかと言われると少し違う気もするんですよね。
あんどぷらすのことを一言で正しく言い表せる言葉が見つからない。
仮に見つかったとしても、それはまだ一般的ではない可能性が高く、きっと伝わらないのよな。
そんなモヤモヤを、結構長いこと抱えていたりします。
「Web制作会社」という言葉
あんどぷらすを創業した、Web黎明期からのITバブルが弾けたまさにその時期、「Web制作会社」という言葉が指す仕事は比較的わかりやすいものだったと思います。
- デザインを作る。
- HTMLを書く。
- CMSを導入する。
- サーバーへ公開する。
もちろん、これらだけでも十分に専門性の高い仕事です。
その後、スマートフォン対応が当たり前になり、ECサイトが普及し、役割は少しずつ広がっていきましたね。
そして今。
ノーコードツールでテーマを選び、写真と文章を入れて公開することも「Web制作」です。
一方で、
- 基幹システムと連携し、
- 業務フローを設計し、
- CMSの機能やアプリを開発し、
- 複数のWebサイトをまたぐ構造化データを設計し、
- CDNやWAFを構築し、
- ブランドの思想や運用まで伴走する。
こうした仕事も存在しています。どちらも「Web制作会社の仕事」と言って「あーそうかもね」という一定の納得感を得られると思うんです。
けど、これらはみな同じ種類の仕事なんでしょうかね。
解決する問題が変わった
昔、企業が抱えていた課題は比較的シンプルだったように思います。もちろん、そうじゃない向きもあるんですけど、総論としてね。
「ホームページがない。」
昔はWebサイトを作れば、それがそのまま解決策でした。
Webサイトは今でも重要ですが、Webサイトがあるだけでは解決できない事業課題は増えています。
- ECと基幹システムがつながっていない。
- 情報が部署ごとに分散している。
- 運用が属人化している。
- ブランドが媒体ごとにバラバラになっている。
- AIが会社やサービスを正しく理解できない。
- セキュリティへの備えが十分ではない。
今、お客様が抱えている課題は、Webサイトそのものではなく、事業そのものに近いところへ移っていますね。
だから解決方法も、Webサイトを作るだけでは完結しなくなったように思います。
- システムを作ることもある。
- 運用を設計することもある。
- ブランドを整理することもある。
- AIに伝わる情報設計を考えることもある。
Web制作会社の仕事が広がったというより、お客様が解決したい課題や問題が変わった。
問題を解決するために必要な仕事も変わってきたのだと思っています。
家づくりに少し似ているかも
これって、家づくりに少し似ているんじゃないですかね。
大雑把ですけど、
* 棚をひとつ作るなら、大工さん。
* 家を一軒建てるなら工務店。
* 大型の商業施設ならゼネコン。
どれが優れているという話ではありません。
解決したいことが違うから、お願いする相手も違う。
Web制作も同じなんじゃないですかね。
- ランディングページを一枚作ることが得意な会社。
- デザインに特化した会社。
- EC構築に強い会社。
- 業務システムまで設計する会社。
- ブランドや運用まで継続して伴走する会社。
どれも価値があります。
でも、それらが全部「Web制作会社」という五文字で語られてしまう。
その結果、「Web制作会社を探しています」というだけでは、何を期待されているのか分からないんですよ。
発注者側も、「Web制作会社」を探すのではなく、自分たちの課題を解決できる会社を探すことを心がけたほうが良いですね。
エアコンつけたいときにゼネコンに相談する人はなんまりいないですし。
- ランディングページを一枚作りたいのか。
- ECの運用を改善したいのか。
- 業務システムまで含めて見直したいのか。
- ブランドを整理したいのか。
- AIにも正しく理解される情報設計をしたいのか。
まず考えるべきなのは、「誰に頼むか」ではなく、「何を解決したいのか」なのだと思います。
あんどぷらすも、その一社なのかもしれません
創業当初のあんどぷらすは、「Webのことなら何でも」という会社でした。
サーバーを構築し、Webサイトを作り、システムを組む。
その後、EC制作の比率が高くなり、「ECに強い会社」と言われるようになりました。
そして今は、
- Shopifyアプリを開発したり。
- WordPressのプラグインを作ったり。
- Zohoで業務改善をしたり。
- 複数サイトを横断する構造化データを設計したり。
- WAFやCDNで安全な運用基盤を整えたり。
- ブランド設計や技術顧問として伴走したり。
昔より扱う領域は確実に広がっています。
でも、ぼくらは「事業を広げた」という感覚はあまりないんですよね。
Webサイトだけでは解決できない課題があった。
だから必要なことを、ひとつずつやるようになった。ただそれだけなんです。
Memo
ここまで書いておいて、結局タイトルの答えは出ていないんです。
「あんどぷらすはWeb制作会社なのか。」
今でも聞かれれば、「はい」と答えます。
でも、その言葉だけでは少し足りない。
* Web制作会社というには少し広い。
* システム会社というには少し違う。
* コンサル会社でもない。
* デザイン会社だけでもありません。
きっと、こういう会社はあんどぷらすだけではないと思います。
世の中には、「Web制作」という言葉では収まりきらない領域を主戦場にしている会社が、少しずつ増えてきているように思います。
でも、そういった会社たちを言い表す、ちょうどいい呼び名がわからないんですよね。
最近のあんどぷらすは、自分たちのことを「プロダクションカンパニー」と表現することがあります。Webサイトでもそう表現してますね。
ただ、これも「これが正解だ」と思って使っているわけではないですし、今のあんどぷらすに一番近そうな言葉だから、そう名乗っているにすぎない。
それくらいの感覚です。
もしかすると10年後には、もっとしっくりくる呼び名が生まれているのかもしれません。
あるいは、「Web制作会社」という言葉そのものが、今よりずっと広い意味を持つようになっているのかもしれません。
まだ答えは分かりません。
だから今日も、誰かに聞かれたらきっと「Web制作会社です。」と答えます。
ちょっとだけモヤッとしながらね。





