• ヒトの話 2026.06.04

    クリエイターは職種ではない(シリーズ「クリエイターになりたいんじゃないの?」第2回)

    クリエイターは職種ではない(シリーズ「クリエイターになりたいんじゃないの?」第2回)

    クリエイターは職種ではない

    前回、

    * 第1回 どんな仕事がしたいのか

    について書いてきました。

    その中で、

    * オペレーター
    * クリエイター

    という二つの働き方について触れました。

    ただ、この話をすると、多くの人は「クリエイター」という言葉を職業として捉えるような気がしています。

    例えば、

    * デザイナー
    * イラストレーター
    * カメラマン
    * 映像制作者

    のような職種です。

    でも、本当にそうなのでしょうか。

    クリエイターという職業

    世の中には確かに「クリエイター」と呼ばれる職業があります。

    * デザインをする人。
    * 映像を作る人。
    * 文章を書く人。
    * イラストを描く人。

    どれも創造的な仕事です。

    だからクリエイターと呼ばれることに違和感はありません。

    ただ、そこで少し気になることがあります。

    それは、「クリエイター=特定の職業」という理解が広がりすぎていることです。

    デザイナーでもオペレーターになれる

    極端な話ですが、

    * 言われた通りにバナーを作る。
    * 指定されたレイアウトをそのまま再現する。
    * 指示された内容だけを実装する。

    こうした仕事の進め方をしていると、デザイナーやエンジニアであっても、実態としてはオペレーターに近くなります。

    もちろん、それが悪いという話ではありません。
    再現性が求められる場面もあります。
    品質を安定させるために必要な仕事もあります。

    ただ、「デザイナーだからクリエイター」というほど単純でもないように思うのです。

    営業も創造できる

    逆に、営業職はどうでしょうか。
    営業というと、

    * 商品を売る人。
    * 顧客対応をする人。

    そんなイメージを持たれるかもしれません。

    でも実際には、

    * 提案方法を考える
    * 顧客との関係性を作る
    * 課題を整理する
    * 新しい売り方を考える

    といった創造的な仕事をたくさんしています。

    同じ商品を扱っていても、人によって成果が違うのは、その人なりの工夫があるからです。

    事務も創造できる

    事務職も同じです。
    事務というと、

    * データ入力
    * 書類作成
    * 管理業務

    のようなイメージがあります。

    でも実際には、

    * 業務フローを改善する
    * ミスを減らす仕組みを作る
    * 情報整理を工夫する

    といった創造的な仕事がたくさんあります。

    誰かが考え、工夫し、改善した結果として、組織は少しずつ良くなっていきます。

    創造とは「ゼロから作ること」ではない

    ここで誤解されやすいことがあります。
    創造というと、何もないところから新しいものを生み出すこと。

    そんなイメージがあります。

    でも実際の仕事では、そういう場面ばかりではありません。

    むしろ、

    * 少し改善する
    * 少し工夫する
    * 少し分かりやすくする

    ことの方が多い。

    そして、その小さな改善も立派な創造だと思っています。

    職種よりも向き合い方

    だから最近は、クリエイターかどうかは職種の問題ではなく、仕事との向き合い方の問題なのではないかと思っています。

    * 言われたことだけをやるのか。
    * なぜそうなっているのかを考えるのか。
    * より良くできないかを考えるのか。

    その違いは、職種よりもずっと大きい。

    * デザイナーでもオペレーターになることはあります。
    * 営業でもクリエイターになることはあります。
    * 事務でもクリエイターになることはあります。

    だからクリエイターとは、肩書きではなく態度に近いものなのかもしれません。

    Memo

    なぜ人は正解を求めるのか

    では、なぜ人は指示を求めるのでしょうか。

    なぜ正解を探そうとするのでしょうか。
    仕事の中には、正解を再現する仕事もあります。

    でも一方で、正解そのものを作らなければならない仕事もあります。
    そして最近は、後者の比率がどんどん増えているようにも感じています。

    次回は、「正解を探す仕事と、正解を作る仕事」という話を書いてみようと思います。

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