• 組織の話 2026.05.29 1辛

    あんどぷらすという組織(シリーズ「参加型組織について考える」全8回予定)

    あんどぷらすという組織(シリーズ「参加型組織について考える」全8回予定)

    あんどぷらすという組織

    ここ最近、採用や組織運営を振り返る中で、「あんどぷらすって、そもそも何によって成立している組織なんだろうな」ということを改めて考える機会が増えています。
    あんどぷらすでは、情報共有やプロジェクト管理の仕組み、ビジョンの言語化、チーム体制など、組織としての土台はそれなりに整えてきたつもりです。

    「一緒に会社を作る」「自走する組織である」といった考え方も、採用活動だけでなく、社内に対しても一貫して伝えてきました。

    ただ、それでも一定期間を経て、
    * 何を作っているのかが見えにくい
    * 働き方のイメージが持ちにくい
    といった声が出ることがあります。

    以前は、これを「説明不足」や「理解不足」の問題として捉えていた部分もありました。
    でも最近は、もう少し違う見え方をしています。

    それは、「組織への関わり方そのもの」に個人差があるのではないか、ということです。

    参加型組織という考え方

    一般的に組織って、ビジョンや理念への共感を起点に成立することが多いと思っています。

    もちろん、あんどぷらすにもそういう側面はあります。
    ただ、それだけではないんですよね。

    実際には、

    * 実際の業務に関わること
    * 他者と協働しながら進めること
    * 自分で課題や意味を考えること
    * 組織の中で関係性を築いていくこと

    といったプロセスそのものを通じて、徐々に「この組織ってこういうものなんだ」が見えてくる側面があるんです。

    つまり、理解してから参加するというより、参加することで理解が深まっていく。
    あんどぷらすには、そういう構造があるように感じています。

    なので、理念を起点とした組織というよりも、「関係性を築くことで成立する組織」、参加型組織という表現のほうが、個人的にはしっくり来ています。

    「好き」が参加を促す

    最近特に感じているのは、あんどぷらすという組織は、「何かをずっと好きでいる人」によって成立している側面がかなり強いということです。

    ここでいう「好き」は、単なる興味や憧れではありません。

    例えば、

    * 技術をもっと深く理解したい
    * より良い体験を作りたい
    * デザインを突き詰めたい
    * もっと綺麗に実装したい
    * 問題を解決したい
    * 全体を理解したい

    みたいな、「対象に自然と関わり続けてしまう感覚」に近いものです。

    そういう人って、指示されなくても関わりに行くんですよね。
    勝手に調べたり、改善したり、他者の仕事を理解しようとしたりする。

    つまり、“仕事への関与(自分ごと化)”が努力ではなく自然発生する。
    たぶん、あんどぷらすって、この感覚によって支えられている部分がかなり大きいんだと思います。

    一方で、「仕事は仕事として割り切りたい」「役割範囲を明確に区切りたい」という価値観そのものを否定したいわけではありません。
    ただ、関係性や越境、共同での問題解決を前提に動いている組織には、相性的に難しい部分もある。
    だからこれは、優劣というより「適合性」の話なんだろうなと思っています。

    理念と実務の間にはギャップがある

    理念への共感そのものは、とても重要です。
    実際、多くの人がそこに魅力を感じて応募してくれているとも思っています。

    ただ、理念への共感と、「自分ごと化できること」は、必ずしも一致しません。

    実務では、

    * 不確実な状況の中で自分で意味を捉えること
    * 他者との関係性を前提に動くこと
    * 状況に応じて主体的に動くこと
    * 組織全体への影響を踏まえて判断すること

    といった、「関心を持って関わり続ける動き」が必要になる場面があります。
    この部分って、入社前の説明だけではなかなかイメージしきれないんですよね。

    そして最近は、認知や理解の問題というより、「そこへ自然に関わりたくなるかどうか」の違いのほうが大きいのかもしれない、と感じています。

    採用は「自然と関与する行動」を観測するプロセス

    なので最近は、採用という行為そのものの見え方も少し変わってきています。
    単にスキルや適性を判断するというより、「どこに関与していく人なのか」を互いに観測していくプロセスに近いのかもしれません。

    これは能力というより、

    * 何を面白がるのか
    * 何に熱量を持つのか
    * 何を好きで居続けてきたのか

    という部分に近いです。

    ここでいう「好き」は、単なる「興味があります」「憧れです」ではありません。

    「これをずっとやっていたい」「もっと深く知りたい」と感じて、実際に長く深く没頭した経験がある状態です。

    対象が何であれ、その「深いはまり」の経験がある人は、新しい対象に対しても、自然と深く関わろうとする癖が身についていることが多い。

    だから、面接では「好きです」という言葉そのものではなく、「どのくらい深くやっていたか」「どこまで突き詰めたか」を見ようとしています。

    「好きです」と言いながら、実は思い込みや勘違いでしかない場合も多いんですよね。

    だからこそ、面接だけですべてを判断するのではなく、短期的な関与や、小さな共同作業のような接点を増やしていくことも重要なんだろうなと思っています。

    Memo

    あんどぷらすは、理念への共感だけで成立する組織ではなく、「何かに夢中であり続ける人たちの関与」によって成り立っている側面があります。
    なので重要なのは、「理解しているかどうか」だけではなく、「自然と関わりたくなるかどうか」。

    組織って、言葉や制度だけで成立するものではなく、熱量や関係性、そして実際の関与の積み重ねによって形作られていくものなんだろうな、と最近は感じています。

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